本レシピは「GPIOブロックの使い方講座」の第1回目となります。
本連載は電子工作初心者の方でも簡単に理解できる内容となっています。
第1回 身近なものをスイッチに!
第2回 LEDを光らせよう!
第3回 モーターを回そう!
第4回 旗を振らせてみよう!
第5回 歩く恐竜をコントロール!
第1回は「身近なものをスイッチに!」です。
GPIOブロックのデジタル入力機能を使うことで、身の回りの電気を通す色々なもの
例えばスプーン、フォーク、針金、クリップなどを、スイッチに変身させることができます。
今回はデジタル入力機能の基本的な使い方を理解するために、
「スプーンとフォークを接触させたら音が鳴る」
という簡単なレシピを作っていきます。
使用するブロック:
今回使うMESHブロック
GPIOブロック ×1
今回使う拡張ブロック
その他用意するもの
・スプー ×1
・フォーク ×1
・オス〜オスのジャンパワイヤ ×2
・セロハンテープ ×1
作り方:
- スプーンとフォークそれぞれに、ジャンパワイヤの先端の金属部分がしっかりと接触するようにテープで張り付けてください。
ジャンパワイヤとは、電流を通すことができる写真の白い線のことです。
(1本50円くらいで購入することができます) - ジャンパワイヤのスプーンとフォークに繋がっていない一端をGPIOブロックのグラウンド(GND)ピンとデジタル入力1(DIN1)ピンにつないでください。(下図参照)
ワイヤが抜けやすい場合はこちらもテープで止めてください。
繋いでみるとこのようになります。 -
MESHアプリを開いて、GPIOブロック・スピーカーブロックを下の図のように置いてつなぎます。
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GPIOブロックをタップし、機能を「デジタル入力」に切り替えて、ピンをDIN1、値をHigh → Lowに設定してください。
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これで、スプーンとフォークを接触させると、スピーカーから音が鳴ります。
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スプーンとフォークの部分を入れ替えると、色々なものをスイッチとして使えます。
このスイッチの仕組みを応用すると、下図のような壁に当たらないように抜けないと音が出てしまう迷路ゲームをつくることもできます。
仕組み:
GPIOブロックのデジタル入力機能は、ピンの電位が、高い状態(High状態)から低い状態(Low状態)、もしくはその逆に変化したことを検出し、反応します。
デジタル入力ピンは、ピンに対する外側からの電気的な入力が何も無い場合はHigh状態で維持されています。
今回のレシピでは、スプーンとフォークを介して、High状態のデジタル入力ピンがグラウンドピンに接続されることで、
デジタル入力ピンがLow状態になり、反応するという原理です。