直感的プロトタイピングで空間の未来を考える
今回のワークショップの主催者である「株式会社ロフトワーク」に、ワークショップ実施の背景や、実際にどのようなワークショップを開催されたのかを伺いました。
- 主催:株式会社ロフトワーク
- 参加者:5組20名(新規事業企画やエンジニアなどMESH未経験の学生・社会人)
- 開催場所:FabCafe x MTRL
- 所要時間:2.5時間
- 参加費用:無料
今回のようなワークショップを設計/実施した背景について教えてください
「ロフトワーク社では、オープンコラボレーションを通してコンテンツ、コミュニケーション、空間などをデザインする活動を行っています。その一環として、昨年渋谷の道玄坂に、素材と向き合うクリエイティヴラウンジ『FabCafe MTRL』をオープンしました。「クリエイティブ × 人 × ビジネス × 素材? 直感的プロトタイピングで空間の未来を考える」というテーマでプレオープンイベントを開催。空間を体験し、理解を深めていただくために、MESHを使ったワークショップを実施しました。」
このワークショップ構成はどんな人にオススメですか?
- 社会人や大学生と一緒に、異業種のアイディアを融合させて新しいモノを創り出したい人
- コワーキングスペースや企業内新規事業など、イノベーション発掘の場を企画・運営したい人
このワークショップのねらいは?
- モノづくり経験のない方でも気軽に参加してもらうこと
- 柔軟な発想を形にするイノベーション体験をしてもらうこと
このワークショップのテーマは?
「『光と音のしかけ』です。参加者の方々には部屋中にしかけを作って空間を『遊』んでいただこうと考えました。オープンしたての空間と、自由度が高く感覚的な操作が可能なMESHはとても親和性が高く、遊び心あふれるプロトタイピングができました。」
用意した機材とワークショップの様子
使用機材/素材 | |
MESH | |
MESH以外 |
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タイムスケジュール | |
1. MESHに触れる(30分) |
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2. アイデア発掘(15分) |
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3. アイデア制作(60分) |
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4. 作品発表(30分) |
さまざまなブロックがつけられた社長イス。ひじ掛けに腕を置くとお茶を勧めたり、姿勢が悪くなると叱ってくれる。 音楽と照明で乾杯を演出。グラスにワインを注ぐと音楽が流れ、会場がピンク色に。 |
どんな作品が生まれましたか?
作品例 | 使ったブロックとレシピ例 |
ひじ掛けに腕を置くとお茶を勧めたり、姿勢が悪くなると叱ってくれる、動きセンサを利用した社長イス |
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グラスにワインを注ぐと温度センサが反応して音楽が流れ、GPIOブロックで会場をピンク色に演出する照明 |
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どんなことを工夫しましたか?
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既存の設備を有効活用
「ドアや椅子などオフィスや教室にごく普通にあるものを素材に用いることで、コストを抑えながら新しいアイディアの発掘ができました。単独では完成しない素材をたくさん揃えることで、空間の拡張性が増し、発想が刺激されたと思います。」 -
導入済みのIoT製品の動作確認
「IoT照明hueをはじめ、オーディオスピーカやロボット等、既に会場に導入されていたIoT製品がMESHとつながるかを事前に確認しました。なお、照明はワークショップを通じて3色に調光できるようにしたため、現在でも大変重宝しています。」 -
MESHを使った自己紹介
「初対面の方が集まってグループワークの成功の秘訣は、最初のアイスブレイクにかかっていると言っても過言ではありません。今回は、自己紹介メッセージを録音・再生するなど、MESHを使った自己紹介をしてもらいました。MESHの理解を深めつつ場が和むという一石二鳥でした。」
当日の様子(サムネイル)
参加した方々の感想などを教えてください
- MESHでもっと色々なものを作ってみたいと感じた
- クリエイティブな体験ができてよかった
- MESHのしくみをもっと知りたい
- スピーカや照明の他にも部屋全体をコントロールできると楽しいと思う
主催者によるワークショップ後の発信内容リンク:
- FabCafe x MTRL クリエイティブ × 人 × ビジネス × 「素材」? 直感的プロトタイピングで空間の未来を考える 開催レポート
- MESH ワークショップ報告 @FabCafe MTRL (MESH Project Facebook)
取材協力:
関連リンク:
ワークショップの運営マニュアル – MESHサポート | 遊び心を形にできる、アプリとつなげるブロック形状の電子ブロック