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実践例|小学校「デジタルおみくじをつくってみよう!」栄光サイエンスラボ 2016年冬季特別授業

開運!デジタルおみくじを作ろう

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今回のワークショップの主催者である「栄光サイエンスラボ」に、ワークショップ実施の背景や、実際にどのようなワークショップを開催されたのかを伺いました。

  • 主催:栄光サイエンスラボ
  • 参加者:約110名(1クラス6名20クラス)
  • 開催場所:首都圏9教室
  • 実施時間:120分
  • 参加費用:有料

 

今回の授業を設計/実施した背景について教えてください

栄光サイエンスラボでは、科学実験を通して『問題発見力』『問題解決力』『論理的思考力』『表現力』『創造力』の5つの力を身に付けさせることを目指しています。MESHは直感的に使用できるIoTツールです。『やり方の決まっていないもの、答えの無いもの』を子どもたち自身が試行錯誤しながら『自分なりのゴール』を目指せるというところが、栄光サイエンスラボの理念とも一致し共感したため、今回の授業を実施することになりました。

 

このワークショップのねらいは?

  • 前例や答えがない状況で、小難しく考えず楽しみながら何かを見つけ出し、想像し、表現できるようになること
  • 何を学び、自分なりにどう世の中をよくしていくかのアプローチの一つであるプログラミングを体験すること
  • 手順が決まったことを一方的に行うのではなく、自由な発想で授業を行うこと

 

用意した機材とワークショップの様子

使用機材/素材
MESH
  • 2種類のMESHタブロック「LED」「動き
  • 「MESHアプリ」ダウンロード済みのタブレット(1人1台)
    タブレット・スマートフォンは生徒様側で普段お使いのものを持参
MESH以外
  • 栄光サイエンスラボ特製の紙のおみくじ(工作キット) 
タイムスケジュール

1.イントロダクション・テーマ発表(30分)

  • 「IoTとは?」「MESHとは?」を簡単に説明

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「開運!デジタルおみくじを作ろう」の授業風景

 

2.観察と気づき(60分)

  • MESHを実際に手にしながら、ブロックの機能や、ブロックとアイコンをつなげることで何ができるかをテキストに沿って確認
  • 生徒一人ひとりがMESHを手にし、LEDブロックの光も一色でないことや、光らせる時間も決められること、動きブロックも振ったり、転がしたりしてさまざまなことができることを学ぶ。

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講座で使われたテキスト。身近なモノの仕組みの理解からはじまり、おみくじをデジタルにすることとはどういうことかが理解できる内容となっている。 

3.プレゼンテーションと意見交換(30分)

  • レシピの条件を変え、生徒自身が思い描くおみくじを考えて発表する。
  • 栄光サイエンスラボの理念の一つである『表現力』は、MESHのコンセプト(Make, Experience, SHare)の一つである『共有する』とも重なる

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「ふたを開けてみると生徒はやりたいことだらけ。むしろ複雑になり過ぎたところを教師側が『少しシンプルにした方がいいんじゃない?』とアドバイスをするほどでした。」 

 

どんな作品が生まれましたか?

杉山花鈴さん『ラッキーカラーおみくじ』

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中村悠紀くん『なごみくじ36』 

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大野太郎くん『パワースポットおみくじ』

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どんなことを工夫しましたか?

  • あらかじめ用意した型を体験させてまずは楽しんでもらう
    生徒一人ひとりの独自性を伸ばしていくことは常に意識していますが、一番下は1年生なので『自由にやって良いよ』と言っても最初は戸惑いますよね。

    したがって、ちょうどお正月を挟むので題材をおみくじにして、こちらで作った型を、まずは楽しんでもらいました。
  • MESHを栄光サイエンスラボ風にアレンジ
    プログラミングに関してはあまり精通していない教師もいるので、今回は専任を二人決めて各教室を回ってもらったのですが、開催した教室の室長が『これなら私も出来る。次は私がやりたい』という声が上がりました。次に、開催するときは室長自らが教えるつもりになっていると思います。

 

参加した方々の感想などを教えてください

「デジタルおみくじ」は恐らく、MESHを使用する講座としては通過点。今後もご協力いただいて、夏休みや次の冬休みなどで色々なことを検討していきたいと思っております。ブロックを3つ、4つと増やすことで、子供たちの一人ひとりの自由で独自性に富んだアイデアをさらに形にしていければいいな、と思います。

 

取材協力:

栄光サイエンスラボ

関連リンク:

ワークショップの運営マニュアル – MESHサポート | 遊び心を形にできる、アプリとつなげるブロック形状の電子ブロック