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実践例|「冬休みプログラミング体験教室 ~MESH(メッシュ)とタブレットを使ってのプログラミングチャレンジ~」

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香川県三豊市にて、「2020年度 小学校でプログラミング必修化 冬休みプログラミング体験教室 ~MESH(メッシュ)とタブレットを使ってのプログラミングチャレンジ~」が開催されました。主催の特定非営利活動法人 まちづくり推進隊豊中と、協力企業の一般社団法人みとよAI社会推進機構 MAiZM(マイズム)に、ワークショップ実施の背景や、実際にどのようなワークショップを開催されたのかを伺いました。

 

  • ・主催:特定非営利活動法人 まちづくり推進隊豊中
  • ・協力:一般社団法人みとよAI社会推進機構 MAiZM(マイズム)
  • ・参加者:10組(親子参加4組(小学生)、一般参加6組)
  • ・実施日時: 1回目 2020年12月26日(土) 10:00~12:00
  •       2回目 2021年1月11日(月・祝) 10:00~12:00
  • ・作品展示: 2021年1月13日(水)、17日(日) 9:00~16:30
  •       香川県三豊市・豊中町図書館にて

 

本ワークショップを設計 / 実施した背景について教えてください

2020年度から小学校のプログラミング教育が必修化されることをうけ、地域の小学生をはじめ、プログラミングに興味のある方々に「プログラミングなんて難しい」「プログラミングの言語を覚えなきゃいけない」などと言う先入観からではなく、まずは体験してもらうことが大切と考えました。

 

本ワークショップのねらいは?

自分で考え作ってみて、動かすことができた時のシンプルな楽しさを体験してもらうことを目的としました。

 

どのようなワークショップを開催しましたか?

日常で役立ちそうなものや、あったら面白そうなものを、自由に創作してもらいました。

 

使用した機材 / 日程

使用機材/素材
MESH
  • 7種類のMESHブロック(ボタン、LED、動き、明るさ、温度・湿度、GPIO)(10セット)
  • 「MESHアプリ」ダウンロード済みのiPad(10セット)
MESH以外

紙コップや空き瓶、人形など、自宅にあるものを利用して制作。

なかには、冷蔵庫に見立てた発泡スチロールや、ミニ踏切を持ってこられた方も!

日程:1日目 MESHの基本操作の説明、簡単な仕組みの作り方の練習
1. MESHの基本操作の説明(20分) MESHの仕組みや基本操作を簡単に紹介f:id:meshprj-author:20210219120117p:plain
2. MESHに触れる(40分)

MESHを使い、簡単な仕組みの作り方の練習

ボタンを押したら写真を撮る仕組みやドアの開閉をカウントする仕組みなどに挑戦

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3. 自由に作品作り(50分) 日常で役立ちそうなものや、あったら面白そうなものを考え、実際にMESHと組み合わせて作品作りを行いました。f:id:meshprj-author:20210219120327p:plain
日程:2日目 作品作りの仕上げ
4. 作品作りの仕上げ(120分)

1日目に作ったアイデアをいったん家に持ち帰り、2日目までに実際に家で実践を繰り返しながら作り上げ、当日は仕上げ作業を行いました。

参加者同士がアドバイスし合ったり、積極的に質問をする姿が見受けられました。
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5. アイディアシート記入 / 作品展示

考えた仕組みをワークシートに記録し、作品展示を行いました。

 

作品展示の様子

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参加者が開発した作品

  • ・お店で人との接触を避ける「席へ案内マシン」
  • ・1日に飲むお酒の量をコントロールするためにお知らせしてくれる「飲酒チェッカー」
  • ・「部屋が明るくなったら止まる目覚まし」

など、日常の「あったらいいな」をカタチにする作品や、

  • ・渡したら「ハッピーバースデー!」歌とメッセージが流れる人形
  • ・「ミニチュア版踏切」

など、ユーモアあふれる作品もみられました。

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参加者の作品例

 

ワークショップ中の雰囲気はいかがでしたか?

親子での参加者(小学生)は、お互いにアイデアを出し、作品を動作させた結果の感想や手直しなど工夫を繰り返し、作品のバージョンアップをしている様子でした。自分が思ったように作品ができない小学生は、悔し涙を流しながらも何度も何度も繰り返しトライし、考え、頑張っている様子に応援しました。大人の参加者は、初心者もいれば少し知識がある方もいて、自分の生活や趣味に関係した作品作りなどがありました。

また今回のワークショップでは、一般参加、親子参加が半々くらいでしたが、参加者同士がアドバイスし合ったり、積極的に質問をする場面が見られました。お互いで助け合う姿が見受けられ、とてもいい雰囲気でした。

 

ワークショップに参加者された方の感想などを教えてください


◆親子参加のお子様Yさん
MESHを使って、保冷庫の観察やジャンケンゲームを作ったりするのが楽しかったです。保冷庫の観察では、お父さんと一緒に「どのブロックが必要か」、「どんな機能があったらいいか」などを考えました。一つ一つをバラして考える事でプログラムを簡単に組める事が分かりました。また、MESHや他の機械にも触れてみたいです。


◇Yさんの保護者
これまで、「Scratch」でプログラミングを楽しんできた娘にとって「MESH」が提供するGUI環境は、馴染みやすかったと思います。「Scratch」では、GPIOを使っていなかったので、プログラミングの入出力が自身のPC内に限られていましたが、「MESH」では各種センサーを簡単に使うことができるので、実際の生活に役立つプログラムや体を使ったゲームを作ることができる分、楽しめる範囲が広いように感じました。

「繰り返し処理」や「センサー判定処理」等のプログラミングに多少のコツが必要と感じましたが、子供たちがプログラミングを楽しんだり、子供たちならではのアイデアを披露したりするのには優れた環境だと思います。

たくさんの子供たちが参加していたので、今後は夏休みの工作などに「MESH」の作品が登場するのではないかと期待しています。

◆親子参加のお子様Nさん
課題を自分で考えてするのが難しくて大変だったけど、楽しかった。

◇Nさんの保護者
考えた動きになるようにプログラミングするのがとても頭を使いました。でも、息子と一緒にあーでもない…こーでもない…これは?って考えて作品をつくるのはとても楽しかったです!

◆お子様Rさん
メッシュを使ってゲームを作りました。
組み合わせとかをいろいろ考えるのもゲームをしているみたいで楽しかったです。
自分が作ったゲームで知らない人が遊んでくれたのが嬉しかったです。

 

最後に、今回ワークショップでMESHを使用された感想と、今後について教えてください

MESHはプログラミングの特別な知識や技術がなくても「こんなことができたら楽しいかな」「こんなものがあれば便利かもしれない」と言ったような発想力や遊び心があれば、小学生でもプログラミングが体験できるIoTブロックツールと言うことがわかりました。

 今回短い時間でしたが、参加者それぞれのオリジナリティな作品を作ることができ楽しかったと思います。今後もまちづくり推進隊豊中として、このような機会を設け地域の子供たちから大人までを対象としたプログラミング教育の支援をしたいと思います。