市原市水の江小学校では、小学校6年生の総合的な学習の時間で「わたしたちで解決!SDGs」という授業を実施。MESHを活用し授業実践をされた近藤先生に、授業実施の背景やどのように授業を展開されたのかを伺いました。
- ■学校名 :市原市立水の江小学校
- ■ご担当先生 :近藤 大地 先生
- ■児童数 :6年3組 30人学級(3人~4人1グループで利用)
- ■実施時間 :本時50分×7回
- ■使用端末 :iPad
- ■指導案公開 :あり
本実践事例の指導案PDF
本授業の指導案を公開しております。こちらからダウンロードしてご覧ください。
今回の授業を実施した背景は?
今回は、実物を動かすことができるプログラミング教材を使いたかった。児童はスクラッチのような画面上のプログラミングしか行っていなかったからである。
授業テーマはどのように決めましたか?
本校の6年生は、4年時に総合的な学習の時間でSDGsについて学習をしている。SDGsにどのような目標があるのかを学習し、一人一人テーマを決め、課題を解決するためにどのようなことができるのかを考えた。そのうえで、呼びかけたい内容を歌詞にしてSDGsの歌をつくり、発表会を行うことで、学習を深めることができた。
しかし、実際にアクションを起こしてはいなかったので、4年の学習の応用として、SDGsの目標達成に近づけるプログラムをつくろうと考えた。
本授業のねらい、目標は?
SDGsの目標達成に近づくようなプログラムを作る活動を通して、SDGsについての理解を深め、SDGs17の目標に向けてできることがあるという達成感を味わい、今後の生活をよりよくしようと考えることができるようにする。
MESHを授業に採用したきっかけは?また授業でどのように活用しましたか?
MESHは、センサーもさまざまな種類があり楽しめることもあり、また、ブロックの操作に馴染みのある本校の児童であれば受け入れやすいとも考えたからである。
MESHを使って、SDGsの目標達成に近づくプログラムをつくろうと考えさせた。児童は、さまざまなセンサーを使いSDGsの目標達成に近づくプログラムを考えた。
用意した機材と授業の様子
使用機材/素材 |
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MESH |
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MESH以外 |
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学習指導計画
1~2時 |
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3時 |
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4時 |
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5時 |
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6~7時 |
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8~10時 |
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11時 |
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12時 |
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児童が開発した作品
海のポイ捨てをなくす新しいゴミ箱(14 海の豊かさを守ろう)
ゴミ箱に捨てられたことを感知したら、複数のユニークな音声をランダムに流すしくみ。ゴミ箱にゴミを捨てることを楽しくさせて、海へのポイ捨てをなくすねらい。
地震や火災を教えてくれるプログラム(11 住み続けられるまちづくりを)
地震・火事を知らせるシステム。地震により、MESHブロックが倒れたり、振動を感知すアラートが鳴り、MESHブロックを元に戻すとアラートが止まるように工夫されている。また、災害で停電が起こったことを感知すると、ライトで周りを照らし、避難誘導するしくみも。
子供たちの感想
・友達と協力して、MESHのプログラムを考えるのが楽しかった。
・発表の工夫がたくさんあって、とても楽しかった。
今回授業でMESHを使用された感想を教えてください。
MESHを活用したことにより、児童はプログラミングによって、実物を動かす楽しさを感じることができた。また、ブロック操作は慣れているため、多くの児童が抵抗なく操作することができた。SDGsという大きなテーマにむかって学習を進めたことで不安があったが、さまざまなアイディアが出てきたため、とてもよかった。またグループでの活動を長く行い、グループの絆を強めることもできたと考える。