小学校 特別活動「係活動をパワーアップしよう」

4年生 特別活動「係活動を見直そう」係活動をパワーアップしよう

千葉大学をはじめ周辺地域の人々と連携をしながら、さまざまな教科でのプログラミグ
授業を実践されている千葉大学教育学部附属小学校。
ICTの活用をはじめ、子どもたちの情報活用能力の育成に向けた活動は、全国各地で
発信されるなど、積極的に行われています。
今回は、学内でMESHを活用いただいたプログラミング授業の中から、
4年生の特別活動で実践された「係活動をパワーアップしよう」という授業をご紹介いたします。

係活動をIoTテクノロジーで楽しく改善

学級活動において、清掃などの当番活動や係活動などの自己の役割を自覚して協働することの意義を理解し、社会の一員として役割を果たすために主体的に考えて行動することが求められている。
学校以外の社会集団に目を向けると、IoTなど新しいテクノロジーを活用し課題を解決することがある。
こうした方法は、MESHを活用することで、新たなアイデアが生まれることが
期待できる。学級を楽しく豊かにできるようにするために、実現・運用可能性にとらわれすぎず、柔軟な発想を働かせるようにした。
先生  :千葉大学教育学部附属小学校 小池先生
児童  :4年3組
単元  :「係活動を見直そう」
実施時間:45分×3回(本時は第2、3時限目)

本授業の実践ガイド・ワークシート(PDF)

以下のご利用条件を確認してからダウンロードしてください。

準備物

MESHブロック、タブレット端末

  • 3~4名のグループごとにMESHブロックとタブレット端末を1セット用意。

MESHブロックカード

  • プログラミングの内容をグループで検討するためのカード。

マグネットシート

  • MESHブロックの写真を印刷したマグネットシートを用意。
  • 板書の際、フローチャートなどを作成する際に活用する。

ワークシート

  • ワークシートを使用し、学習の振り返りに活用する。

授業の流れ(第2、3時)

事前 これまでの自分たちの係活動を振り返る

後期になり、新しく決めた係活動が始まって約1か月の児童たち。
本学級では13の係を自分たちで話し合って決定してきた。
これらの係活動の様子を振り返り、どんなよい点や改善点があるか、
自分の係・友だちの係それぞれでブレインストーミングを行うことで、
なるべくたくさん書き出した。
 

1.プログラムの事例を提示し、教師が子どもと一緒に実演する

はじめに、総合的な学習の時間で使用したMESHの機能を復習する。
そして、係活動の改善例として、当番活動(日直)の場合であれば、
号令を自動的にかけることができるようなことを確認する。
 

2.MESH による解決方法を考える

プログラミングをする前に、前時の授業で出した係活動の課題を踏まえて、
MESHによる解決方法をグループごとにワークシートに整理する。
 

3.プログラムをグループ同士で紹介し合い、お互いに改善点を見出す

解決方法の見通しが立ったグループから、MESHブロックとタブレット端末を配布して
プログラミングをする。試作ができたグループから、別のグループに向けて実演し、
意図した動きかを検証・調整する。
授業の終盤では、全体で試作段階を発表し合い、次時以降の活動に向けての改善点を
確認する。
 

4.プログラムの再検討・発表と振り返り

前時までの課題を踏まえて、グループごとにプログラムの再検討を行う。
全グループがアイデアを発表して、実現・運用可能性などについて意見交換を行う。
本時の学習を振り返り、新たな課題を生み出す。

レシピ例

給食係「みんなで楽しく給食タイム」

  • レシピ
  • 内容
    • 給食係が普段話す号令「いただきます」や「静かにしてください」などを
    • 録音し、ボタンを押したら自動で号令をかけられるようにする。
 

レク係「じゃんけんマシーン」

  • レシピ
  • 内容
    • 動きブロックで乱数を発生させて、鬼ごっこの鬼を決めるじゃんけんを自動でできるようにする。
 
本事例につきましては、『MESHではじめるプログラミング教育 実践DVDブック 小学校編』にて映像とテキストを詳しく紹介しております。
ぜひご活用ください。